HOME>メガネ・補聴器マイスターへの道

マイスターとは

ドイツ語で名人・職人の意

ドイツではメガネ・補聴器の調製・販売には高度な専門知識と卓越した技術、そして豊富な経験が必要とされ、「マイスター」「国家認定眼鏡師・国家認定補聴器技能師」もしくは「バチェラ」の資格がなければ開業できません。いずれの資格も取得は容易ではなく、厳しい修行と試験に合格しなければならないことからこれらの資格を持つ者は人々から高い敬意を払われています。

 

弊社、社長はベルリンのマイスター学校においてドイツ式両眼視機能検査の生みの親であるハーゼ教授から直接指導を受け「ドイツ国家認定眼鏡師」の資格を取得。帰国後もドイツ式とアメリカ式の両方の観点から視機能測定を研究。また、解剖・神経学やレンズ光学を考慮したフィッティングの第一人者として後身の育成にも努めています。

 

今回の留学では三つの資格で最も取得が困難な「バチェラ」の取得を目指します。

(←社長のドイツ開業資格)


ドイツ国家眼鏡・補聴器技能師

日本・ドイツ・アメリカ、多くの国、多くの人に助力をいただいたおかげで無事、首席にて修了し眼鏡・補聴器のドイツ国家資格を取得しました。お世話になった皆様にお礼申し上げるとともに、培った知識と技術を還元できるよう精進してまいります。

 

これからはベルリンでの研修、大学や病院での研究、アメリカにおける客員研究員としての経験から得たことを、これからはこのページで総合的に紹介していければと思います。

ドイツにおけるメガネと補聴器

ドイツにおけるメガネと補聴器

ドイツでは技術者の育成・技術の継承に非常に力を入れておりマイスター制度のような有能な技術者を育成するプログラムが確立されていますおり、世界トップレベルの技術者を養成しています。

またメガネにおいては、日本ではまだ馴染みが薄いですが「ハーゼ式」という測定方法が編み出され、従来では片目ずつの測定、最後に両目でみたときの確認程度しかできなかったのが、それを用いることによって両眼視における立体感や深視力、眼位のより細かな矯正も可能になりました。 補聴器においても世界有数の補聴器メーカーである「シーメンス」があり、国民の補聴器に対する意識も非常に高いです。そういった理由もあり、補聴器ユーザーからのフィードバックも盛んで常に最先端の研究・開発がなされています。医療が発達しているという国柄もあり、医学・生理学的な観点からの調製方法の研究も盛んに行われているのが特徴です。

 

過去の記事はこちら


池田・川西共にゴールデンウィークも営業中!

ナルホ堂は池田店も川西能勢口店も休まず営業しております!

時代の節目の元号が変わる時!メガネもおしゃれに快適なもので過ごしてください!

 

毎年恒例になっている、ゴールデンウィーク帰省の方のメンテナンスもお気軽にどうそ!

2019.04.27

 

アメリカ式21項目検査(2)

9月5日水曜日に認定眼鏡士の生涯教育がありました。資格更新のためには数回にわたる受講が必須なので、池田店は定休日ということもあり受講してきました。その生涯教育のテーマのひとつが「眼科学・近視」。

 

「近視」については正直カバーする範囲が広すぎて、何を書けばいいか迷います。ブログ受けしそうな内容と言えば、「近視のメガネをかけるとピント調節する量が少なくてすむ(調節効果の話)」とか、「(ピント調節力が十分であれば) 近視のメガネは目の内寄せ(輻輳)を補助してくれるので、外斜位の人にはわざとぴったりめに合わせた方が近くも楽な場合がある(Base IN 効果と調節性輻輳の話)」などでしょうか?

 

ただ、今回はいい機会なので「アメリカ式21項目検査」の話のつづき、「調節ラグ」の話をしようと思います。

 

人間の眼はよくカメラにたとえられますが、遠視や近視などがなく正視と呼ばれる目は、目のピント調節筋を緩めたときに、無限遠方の物体がきれいに網膜上にピントが合い、物がきれいに見えます(上の図)。一方で、近くの物を見ようとすると、ピントを緩めていては物に焦点が合わなくなってしまいます(下の図)。(丸いのが目のつもりです)

 

 

近い物を見たい時に何もしなければピントが合わないので、再び網膜上にピントが合うように、目のレンズが合わせてくれます。しかしながら、この時、ピント調節を少しさぼって、「本来必要なピント調節の量より、実際に人間の目がしているピント調節の量が少ない」ことが多く、これを「調節ラグ」といいます。

このピントがキチンとあっているかどうかは自覚症状ではわからないので、レチノスコープ(スキア/レチノ)という器具を用いて、どれぐらい調節ラグが起こるかを調べます。

 

一方で、「21項目の検査をすべて毎回するわけではない」と(序)でふれましたが、まさにそのパターンで、この検査を毎回しているところは少ないと思います。しかしながら、近方視が苦手な場合にピント調節する力自体が弱いのか、もしくはピントをその距離に合わせることをきちんとしていないのか「など」を判断することで、よりその方に適したメガネやビジョンセラピーが行えるので、重要であることにかわりはありません。

 

ただ、年齢や測定する距離、文字の大きさでこの調節ラグは変化することが示唆されている文献もあり、この数値だけをみて何かを決めるというよりは、他のデータと総合的に断していくことになります。

 

長々と「調節ラグ」の話を書きましたが、近視が進行する原因のひとつとして、この調節ラグが大きいことが要因という説もあり、今後も調節ラグについては多くの研究がなされると考えられるので、その都度紹介できたらと思います。

 

 

乱視の測定方法

視力検査ではどのようなことに注意しないといけないかを考えていたのですが、そのときに「Raubitschek astigmatism test(Raubitschek-Pascal-Methode)」って知ってる?という話が他のスタッフとの間で出ました。

 

メガネの測定方法は様々な手法が考えられていて、皆さんも「赤と緑のどっちが濃いですか?」と聞かれたり「『C』は前の見え方と後の見え方のどちらが鮮明ですか」と聞かれたりした覚えがあると思います。前者は一度に赤と緑が提示されるので「同時比較法」に分類されて、後者は「前後比較法」と呼ばれます。

 

上の質問は遠視や近視のテストを想定したものですが、乱視のテストにも同時比較法に基づいたテストと前後比較法に基づいたテストがあります。日本で主に行われているテストの内、「点々の視標」を使ったものは前後比較法で、「放射線状の視標」を見て乱視の検査をしたならば、それは同時比較法を用いていると考えられます。

乱視表乱視

 

で、「Raubitschek-Pascal-Methode」も同時比較法に分類される乱視の測り方です。使い方は、上の放射線視標を使った乱視検査と同じですが、線が「ノL」みたいな2本しかないので、それでどっちが濃いかを判断して、度数を変更したり、濃い方に「ノL」を回転させることで乱視の「軸(角度)」を決めていきます。放射線視標を使った測定では最後の1度単位の決定で迷うときがありますが、Raubitschekの方法はかなり正確に「軸」を測定できます。

 

(出典:WileyOnlineLibraryより URL:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/pdf/10.1046/j.1475-1313.2002.00032.x:)

 

このテスト、実際に使用した経験がある身としては精度がよくて良いテストなのですが、視力表に最初からこの視標がついているものは限られているので、もし、メガネ屋さんや眼科でこのような視標を見たことがある場合は、こだわり屋さんの検眼士がいるのかもしれません。

 

お盆

今年もお盆の季節がやってまいりました。「すでにUターンラッシュも始まっているみ」というニュースも見ましたが、今から実家に帰られる人もいらっしゃると思います。

ナルホ堂はお盆期間も営業していますので、お帰りの際、もしくは出かける前にはクリーニングやメンテナンスにお越しください。きれいなメガネで気持ちよくお盆を過ごしてもらえたらと思います。

 

 

メガネの視力表

誰にむけてブログを書いているかわからなくなってきたので、視力に関する余談。

視力も本来は色々な種類がありますが、有り体にいえばどれだけ小さいものを認識、区別できるかを見ています。皆さん視力表といえば「C」みたいな形のランドルト環といわれる物を思い浮かべると思いますが、ひらがなの視標や「E」みたいな視標や、海外ではアルファベットの記号もよく使用されているます。まあ、どんな視標を使っても視力は測定できるのですが、、、

日本では視力といえば「1.0」とか「0.2」とか少数で表しますが、アメリカでは「20/20」で日本でいう「1.0」と同じ視力を表します。

文献や話からこういう慣例の話は知ってはいましたが、いざ実際に使うとなると、慣れない!!少数から分数にかわるだけでニュアンスが変わる!!意味合いが少し違うかもしれませんが、温度の摂氏と華氏や、メートルとフィートなども異なりますが、視力の表し方も日本とアメリカでは異なるのは面白い体験でした。

 

アメリカ式21式検査(序)

検眼・視機能検査について勉強をしだすと、アメリカ式やドイツ式という名を目にすることがありますが、基本的な考え方は同じで、検査方法が異なるというイメージです。そもそも、日本でもドイツでも、まずアメリカ式の検査方法とその背景を学ぶので、検眼の基本であり、標準と言えるかもしれません。

 

ブログの「アメリカ式21式検査」というタイトルにあるように視機能測定において視力や屈折度数、眼位など21個の検査をして値を求めて行くのが俗にいうアメリカ式です。ただ、ドイツ式でも、アメリカ式でもいえることですが、それだけしかしないとかではなく、必要に応じて他の検査をしたりするので、それがアメリカやドイツや日本の検眼のすべてというわけではなかったりします。

また、日本の認定眼鏡士の生涯教育でもO.D.の先生がおっしゃられていたように、私がいた研究施設でも毎回毎回21個すべてを検査するわけではなく、必要に応じて検査項目を増やしたり減らしたりして患者さんの負担を減らすことの方が多かったのが印象的でした。

 

アメリカ・パシフィック大学

検眼を学んでいくうえで切っても切れないアメリカ式の視機能検査とビジョンセラピー。客員研究員としてアメリカ国内での検査の実情をパシフィック大学にて経験させてもらいました。

 

そもそも「ドイツとアメリカで違うの?」という疑問がでてくるかと思いますが、制度がかなり異なります。ドイツでは基本的に病院で病気を治して、メガネ屋が検眼などをしてメガネを作るという流れになりますが、アメリカでは眼科医、検眼医、メガネ屋と3つの機関がメガネづくりに関係してきます。

 

今の日本のメガネ屋としてはドイツが日本の実情に近いと考えてドイツに留学しましたが、アメリカの検眼医はメガネを直接販売しない代わりに、ビジョンセラピーといった目の機能不全が関与した弊害を軽減するためのトレーニングなどに詳しいので、それらを直接研究していきます。

 

 

なるほどう日記出張版

ナルホ堂ではブログにおいて最新情報を掲載しています。興味がある方はぜひご覧ください!! ここでもちょっと内容をご紹介いたします!!

 

 

外国ブランドのフレームやサングラスってデザイン気に入っても 鼻が乗っからないからやーめたって諦めてる人って多いんじゃないですか? そんな時は鼻盛りという方法があるんです!!これを見てもらうと本来、鼻が乗るべきパットが広いわ低いわ、まぁ私じゃ乗らないでしょう・・・

このパット部分を全部削っちゃいま~す!!!こんな感じで綺麗サッパリ!!!

実はこんなこともできちゃうんで知識として知っておいてもらえると、 これを知ってる人と知らない人では選択肢の幅が雲泥の差ですよ!!!

2017.07.01

 

関西テレビ ワンダーにてナルホ堂が紹介されました

関西テレビの夕方の情報番組「ワンダー」にてナルホ堂が紹介されました。

http://www.ktv.jp/wonder/info/(6月5日放送分)

 

「業界イチオシスクープ」というコーナーのなかで眼鏡新聞が取り上げられて、その眼鏡新聞が「優良眼鏡店ということならナルホ堂さん」と推薦して下さったそう。

 

社長はドイツ国家認定眼鏡師の資格取得後も常に研究を続け、フィッティングの権威かつドイツ式両眼視機能検査の第一人者として業界では知らぬ者はいない程の眼鏡師でありながら、一般の方にその凄さを知ってもらう機会が中々なかったことを考えると今回のテレビ放送は感慨深いものがあります。

 

 

眼鏡新聞さん、数ある眼鏡店の中からナルホ堂を紹介して下さりありがとうございます。

ワンダーの関係者の皆さん、上手にまとめて下さりありがとうございます。事前打ち合わせに数時間、撮影には6時間以上、その後もディレクターさんは社長が書いた眼鏡士の教科書を借りて放送直前まで内容を練っていたそうなので頭が下がります。

 

そして何よりナルホ堂を支えて下さっているお客様。他の会社が大量の広告費をかけて宣伝しているなか、それでも「やっぱりメガネや補聴器を買うならナルホ堂」と言って下さったり、「どこで買うか迷ってるならナルホ堂が間違いないよ」と紹介して下さる方がいるからナルホ堂はより良いメガネ、補聴器を提供することに集中できますし、励みになります。

 

繰り返しになりますが、

ナルホ堂を紹介して下さる方や、ナルホ堂を選んで下さる方、本当にありがとうございます。これからももっともっと知識と技を磨いて、他のどこよりも快適でその方に適したメガネ・補聴器を、「ナルホ堂を選んで本当に良かった」と思っていただけるような品物を提供できるよう努力していきますのでよろしくお願い致します。

 

 

 

2015.06.06

 

ベルリン修行記

前セメスターを経て、一通りの両眼視検査と補聴器調整を学んだので、現在ベルリンに実地研修に来ています。アーレンはカールツァイスのお膝元であり、眼鏡学の権威であるディペス先生、補聴器学の権威であるリンベルガー先生がいるということで選びましたが、ベルリンは、社長の恩師でもありドイツ式両眼視検査の生みの親であるハーゼ教授が教鞭をとった大学があること、また、SIEMENSの姉妹補聴器会社、ハンザトーンの工場が近くにあるということで選びました。

 

ベルリンは本当に良い都市なので、街の紹介も交えながら更新していけたらと考えています。

2015.03.01

 

ベルリン修行記 バリラックス講習会

Die Brilleのオーナーさんやマイスターの方々に連れられて、ベルリン北部で行われた遠近両用レンズ「バリラックス」の講習会に行ってきました。レンズの性能をしっかりと生かすには、その設計デザインや思想をきちんと把握する必要があるのですが、それらを開発者に直接聞けるのは非常に有意義なのです。

 

バリラックスは世界で始めて遠近両用レンズを発表したブランドで日本ではニコン・エシロールが販売しています。もちろん、当店取り扱い有り!!(ナルホ堂はバリラックススペシャリスト認定店?(正式名称は忘れてしまいました。。。)でメーカーからのライセンスも受けてたはず!!)今回の新設計レンズはスマートフォンやパソコンといった近くを見る機会が多くなった視生活を鑑みて、それらに最適化されたピント調節力補助がデザインされています。

 

セミナーの後には懇親会も開かれ、開発者に直接話をきいたり、はたまた別の眼鏡店の方と話をしたり。 以前書いたように、Die Brilleは首都の一等地にあることもあってか業界にもかなり顔が広いみたいで、会う人会う人皆知り合いで挨拶が大変。それでも、なんとか研究者の人に直接話も聞けたし良かった。

 

今回の新設計レンズは日本ではまだ発売されていませんが、近いうちに展開する予定だそうなのでその際はこのセミナーで学んだ知識をいかしてより快適なメガネに仕上げますのでご期待下さい!1

 

 


 

 

 

2015.03.26

 

ベルリン修行記 Die Brille

ベルリン最初の修行地は「Die Brille - exklusive -」という眼鏡店にお世話になりました。直訳すると「ザ・メガネ - 高級店 -」。

Kuersfuersdamm、日本で言う東京・銀座にあたる場所に店を構えていて、周りはブルガリやロレックス、BMW等のそれぞれの店の前にガードマンが立っているような高級ブランド店が軒を連ねます。

 


ドイツでは国家眼鏡師の資格がないと店を開けない一方、一人でも開業資格をもっていれば良いので、あとは徒弟を雇って店を回すことが多い中、このお店はなんと4人のマイスターと一人のフランス国家眼鏡士が在籍するという贅沢仕様。オーナーがメガネ好きのお医者さんで、まあ余裕のある方なのでこんな経営の仕方が可能なのだそう。

置いてるフレームは、「品質と価格にこだわると、このあたりのブランドになるよね」という感じでナルホ堂でも取り扱っているブランドが多数ある中、リンドバーク(軽くて丈夫なのがウリ)なのに重い18金素材のフレームも置いていたりと(傍から見る分に関しては)中々面白い品揃え。

可哀想なのが従業員からはオーナーの趣味が酷評されてて、ちょくちょく「なんでこんなの仕入れたんですか」といわれていること。まあ、「このフレームにこの値段出すのはちょっと」、「機能が良いのはわかるけど、デザインが・・・」と思ってしまうような物をちょくちょく仕入れているので擁護はできないのですが。

 

ともあれ、マイスターの方々は皆優しい方ばかりなので、少しでも多くのことをこの「Die Brille」で学んでいきたいとおもいます。

 

 

2015.03.08

 

ホームページリニューアル

ホームページリニューアルしました。今回は写真も以前よりかなり数を増やして直感的で見やすいようにしたつもりです。 気に入って頂けると幸いです。

 

私の力不足でホームページではナルホ堂のよさを全ては伝えきれませんが、提供しているものには絶対の自信があります。ですので、少しでもこのホームページを通じて新たに興味をもってもらえたら嬉しいですし、個人的な思いとしては、ナルホ堂で購入して頂いた方に「私が買ったものは実はこんなに凄かったんだ!ナルホ堂で買って良かった!」「良い物とわかると使うのがウキウキする!」と思って頂けたらと思います。

 

2015.04.01

 

 

隠れ斜視

「隠れ斜視」という言葉を皆さんは聞いたことがあるでしょうか?先日ためしてガッテンでその「かくれ斜視」がテーマだったそうで、かくれ斜視についてお客様からも問い合わせがあったそう。

 

ウチは社長が日本屈指の両眼視機能矯正のエキスパートということでもちろん「隠れ斜視」の矯正も行っています。

テレビを見ていなかった人のためにも簡単に「かくれ斜視」を説明すると、正確には潜伏性の斜視、「斜位」といって、見た目は正常だが、特別な測定をすると目の向きが通常とはズレてしまっている状態を言います。

基本的には二つの目で物を見て、それを処理することによって立体感を感じているわけですが、この斜位(隠れ斜視)があると、視線を合わせるのに不都合が生じたり、立体感を感じるプロセスに問題が生じたり、そもそも立体感の感じ方が悪かったりと言う問題が発生してしまいます。

 

で、その隠れ斜視をプリズム眼鏡できちんと矯正して、疲れ目や肩こり、立体視をしっかりと改善しようというのがナルホ堂が行っている「ドイツ・ハーゼ式視力測定」です。

専門的な視標を用いて、他の方法ではなかなか難しい細かな矯正まで行います。日本人の多くがこの「斜位」(隠れ斜視)を持っていると言われているので、メガネによる矯正を行うかどうかは別として、その問題点を認識した上でメガネを作ると、本当に楽なメガネに仕上がります。

 

 

一方で、眼鏡店においては斜位(隠れ斜視)の測定は店で行われることがほとんどないという問題点もさることながら、精確な測定が難しい。その上、正確な隠れ斜視矯正眼鏡の測定はもっと難しいという問題を含んでいます。

先日も「ネットで探して、自称『隠れ斜視のエキスパート』という店で斜位矯正用眼鏡を作ったが、調子が悪い」というお客様が、ナルホ堂の評判を聞きつけて遠くから相談に来て下さったのですが、はっきり言って酷いメガネ。きちんと測定した結果とは違う値のレンズを入れられているし、その上、加工が下手で、必要の無い上下のプリズムが入っていたそう。視線の向きを矯正するプリズムが必要の無い方向に入っていたということは、本来必要の無い力を強いるわけで。。。最悪です。この様なメガネを提供していたら「メガネって疲れやすくてダメだ」と思われても仕方ありません。

 

ウチの社長や先輩方はあまりパフォーマンスするほうではないのでご存知ないかもしれませんが、業界では両眼視の権威として名をはせる社長とその弟子ですので(眼鏡士が社長の名前を知らないなら勉強不足だと私は思います。)、まずはナルホ堂に相談してみて下さい。「ここでダメなら他に行っても無理」と言えるような物を提供しているつもりですので。

 

 

補足:

斜位では固視ずれが生じることで、
・視線を正しく向けることが難しくなる
・疲れやすくなる
・読書時に行を飛ばしてよむ
・集中しにくい
・球技で疲れやすい・上達しにくい
・立体視がわるい
・眩しく感じる

等の症状が生じます。

2014.06.14